フィギュア&ミュージカルモード

フィギュアスケート(オタク)とミュージカル(ニワカオタク)とコスメの話が中心です。PC夏ど真ん中(ブライト&クールサマー)の脂性肌。

ボリショイ・バレエinシネマ『Giselle』観劇

大福です。

ロンドン旅行を目前に控え、現在『ダウントン・アビー』をAmazonプライムビデオでぶっ通し視聴しております。
今シーズン2の途中ですが、時代劇版「家政婦は見た」&イギリス風韓ドラと認識しています。

ところでプライムビデオはGoogleChromeでは視聴出来ないんですね。残念。
AmazonAppleGoogleもみんな抱え込みしてないで仲良くやろうよ…



さてそんな中、11/11よりスタートしました ボリショイバレエinシネマ
の第一弾、『Giselle』を見てきました!
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このボリショイバレエinシネマ、収録公演を世界中の映画館で放送してくれるという素晴らしい試みなんです。
幕前、幕間に出演者のインタビューもしてくれるんですが、特筆すべきは撮影した公演は全てほんの1カ月前の新鮮なも上映という奇跡!!!
いい時代になったものです…
残念なのは上映日が1公演たった1日しか無いということ!もったいない!!!
もっとやってくれればいいのに…

そんな貴重な公演なので、旅行前のケチケチ生活中ではありますが見て参りました。

連日ダウントンアビー疲れと満腹のせいで二瞬ほど意識が飛びましたが、美しい世界を堪能出来ました。
キャストはこちら

出演:
ジゼル スヴェトラーナ・ザハーロワ
アルブレヒト セルゲイ・ポルーニン
ミルタ エカテリーナ・シプーリナ
ハンス デニス・サヴィン
パ・ドゥ・ドゥ ダリア・ホフロワ/イーゴリ・ツヴィルコ
音楽:アドルフ・アダン
振付:ユーリー・グリゴローヴィチ
台本:テオフィル・ゴーチエ、ジャン・アンリ・サン=ジョルジュ
音楽監督:パーヴェル・クリニチェフ ボリショイ劇場管弦楽団
(上記公式HPより)

超超一般人の私でも知っているザハロワとポルーニン!オープニング作品にふさわしい豪華な作品ですね。

落ちたので全体のストーリーを語ることは出来ませんが笑、印象に残ったところをちょっとだけ

・発狂シーンのジゼルこわっ!
→ザハロワのジゼルは、個人的には若い村娘感をあまり感じなかったのですが笑、上品ではにかみ屋な女の子でした。それがアルブレヒトの裏切りに気づき発狂したシーンになると、表情がガラッと変わるんですね。
髪の毛をほどいて俯いたところから、ゆっくりと顔を上げた時の目が、明らかにイッちゃってるんです。
かわいそうなんだけど、かわいそうなんだけど、それ以上に怖い!あれはアルブレヒトビビる笑

・アルブレヒトはガキ
バレエ自体そんなにたくさん見たことがあるわけでは無いので、アルブレヒトと言ってすぐ浮かぶのはマニュエル・ルグリのアルブレヒトなんですが、セルゲイのアルブレヒトは本人の気質もあって?すごくガキなアルブレヒトでした。
ジゼルから「あの女と婚約してるの?!」と詰め寄られた時に「いや〜」って感じに笑って誤魔化そうとしてました。ひどいやつ。
ジゼルが発狂して倒れた瞬間も、ジゼルのほうに駆け寄ろうともせず、ハンスに向かって「お前のせいだ!」と攻めたててましたし。すぐさまハンスに「ハァ?!お前のせいだろ見ろよあの様子!」と言い返されていましたが。
ちょっとはジゼル気にしなよね…喧嘩しようとしてるし…今はそれどころじゃ無いだろ…

・ミルタ様の目線素敵!
ミルタが真ん中に立って、両袖からウィリ達が一歩ずつ進んでくるところが絵画的な美しさがあって大好きなのですが、真ん中に立たれたミルタ様お美しかったです…!
あと、ハンスを踊り殺したあとの目ね。
「ゴミを1つ始末してやったわ」って感じの冷たくて強い目!かっこいいい~!美しい~!!
これは蛇足ですが、ウィリたちは男に裏切られ未婚のまま亡くなった少女の精霊らしいですが、よくあんなにおとなしくしていますよね。
今時のウィリならあんなにしずしずとしてないし、ミルタ様の言うこと聞かないし、踊り疲れて殺すなんて生温い方法取らずにもっと過激な手法にでそう笑


・ハンスがいい奴すぎてかわいそう
いつもハンスはかわいそうな奴だなぁと思うのですが、演出によってはハンスが乱暴者だったりそれなりにやな奴な場合もあったような気がします(うろ覚え)。
今回のハンスは、狩りで撮ってきた獲物をジゼルにプレゼントしようと家までやってきたものの、ノックが出来ずに家の前に掛けて帰っていくシャイな奴。
花ではなく兎?だったと思います。
このハンス君、ジゼルが発狂した時に落ち着かせようとするし、お母さんはあっちだよと教えてあげるし、人のせいにするアルブレヒトと違ってひどいことをしてしまったと大後悔しているしと、いい奴でした…。
亡くなったジゼルに近づくことも出来ず離れて1人蹲って絶望するハンスに比べると、ビビってたくせになくなってから駆け寄って抱きしめるアルブレヒトの軽薄さに腹が立ちますね笑



バレエに関しては全くの一般人なので大したことは言えないのですが、でもとても楽しめました。

これは感想というほどでもないけれど、婚約者の衣装がドレープとシルエットがとっても美しくて素敵でした。
衣装といえば、ロマンティックチュチュが、普通のものよりかなりたっぷりとしていたように思いました。その割に上半身は非常にシンプルに薄い生地で飾りなし(ミルタのみ小さい花がついている)腕のシフォンはTシャツのような形で袖になっていました。
この衣装はちょっと残念かなぁ…下半身のタップリさに対してあまりにも上半身がカジュアルで。もう少し生地が透けてなければTシャツ感が薄れたような気がします。

あとジゼルの墓前の花は薔薇(とのちに百合が追加)でした。最初はラナンキュラスかと思ったのですが、カップ咲きの白バラだったと思います。
あれ?百合じゃないんだ??と思ったら、あとから降ってきました。
(ちなみに最後のシーンでセルゲイは花を2度も踏んでいた…いいのか…?)

これも蛇足ですが、インタビューをしているリポーターさんがロシア語、フランス語、英語の3ヶ国語を駆使しているのがすごい!
流れるようにフランス語→英語の順番で説明してましたし、インタビュー中も彼女のが喋ってた笑
あまりのマシンガントークに、ミルタ役のシプーリナさんが途中でしゃべるのを諦めたくらい笑


とにかくとにかくあの豪華な舞台を日本で!3000円で!見られるのは本当にありがたいことだなと思いました。


次回は12/16(水)の『くるみ割り人形』です。セットも衣装も豪華で素敵でした。絶対見に行きます!!
そうそう、この作品はCMなしにすぐ始まるですが、最初のトレーラームービーがめっちゃくちゃかっこいいので、行かれる方は上映開始時間前に必ずお席についていることをおすすめしますよ。本当にカッコいいです。



ついでに、同じような試みをイギリス版でもやっているので、今更ですが貼っておきます。
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こちらはバレエとオペラ
くるみ割り人形』はボリショイもロイヤルバレエどちらもやるので演出の違いを楽しむことが出来ますし、椿姫はバレエとオペラを比べることが出来ますね。
ただしイギリスの方は、例えば現在上映中のロミジュリは期間1週間・平日昼しかやっていません(東京の場合)。
行けるかー!!

1日しかやらないのも平日しかやらないのも勿体無い…
どっちももっと上映数を増やしてくれることを祈ります。