ロンドン・パリ旅行記1〜2日目その④オペラ座の怪人観劇レポ中編
オペラ座の怪人観劇レポの中編です。
※演出のネタバレがあります、ご容赦ください。
昔とは違うのよ…!というクリスティーヌの(個人的には)意味深発言の後、ついにファントム登場です!!
「Insolent boy!!!」と怒るファントムの声が楽屋に響きます。
ファントムこわいっ!!!!!
この声、クリスティーヌだけでなく私達もビクッとしてしまうほどの怒り方でした。
ラウルへの嫉妬でキレるラミンファントム(勝手なイメージ笑)の怒り方とは違い、ラウルを気安い真似をさせたクリスの迂闊さを責めるような怒り方です。
ファントムに怒られて怯えたクリスは縋るようにファントムに呼びかけます。
捨てないで、嫌いにならないで…という思いを込めて呼びかけるクリス。
でもその後にファントムが返事をすると、怒られているのに顔が喜んじゃってるんですよね。
返事してくれた!良かったー!って書くとノリが軽すぎですが、印象としては近いです。
そしてファントムの姿が鏡に映り、ついにタイトル曲のシーンに入ります!
正直ここからは興奮し過ぎていてあまり覚えていないのです。
細かいところで覚えているのは、sing!の掛け合いのときsingが一つ少なかった気がするのと、最後のsing for me!の言い方が語尾をあげたり伸ばしたりせず、セリフっぽく言っていたことくらいかな。
そしてMOTN。
大評判のジェロニモファントムですが、この日は若干調子が悪そうでした。soarもnightもあまり伸びず。特にnightは途中で切れてしまった感じになっていました。
それでも歌声は素晴らしかったですけどね!しっとりとしていて、ガンガン怒っていた最初とのギャップが大きかったです。
そしてUNMASKEDのシーン。
このシーン、めちゃ驚きました!
目覚めたクリスが、あの先生の素顔ってどんなのかしらといたずらっ子な感じで後ろから忍び寄り、ファントムのマスクをはいでしまいます。
NOOOー!!と叫ぶファントムですが、
DAMN YOU!とクリスを責める声は震えています。
クリスを責めるよりも、クリスに素顔を見られたことへの動揺が大きいみたい。
口ではクリスを責めていても、その声に力はありません。
さっきまでのあの威厳はどこに行ったの?!
そしてそのあと、怯えるクリスに大して「半泣きで!」膝をついてにじり寄ってくるんです!!!
さっきとは逆に、ファントムがクリスに怯えるように哀れっぽく近づいていきます。
ここのファントムが弱々しげで、とっても可哀想なんです。
クリスもそう思ったようで、ファントムを気遣うように、そっと自分からファントムへマスクを手渡すんです!
その様子もなんか、小さい女の子がもっと小さい男の子を慰めるようというか…
このクリスはとにかく幼い。まったくの少女なんですね。
怒られればすぐに不安になっちゃうし、気にかけてもらえたら喜んじゃう。
好奇心でいっぱいだから、あの先生の素顔ってどんな感じなのかしら?って気軽にファントムのマスクもはがしちゃうし、泣くファントムをみると可哀想に思って優しくしてあげる。
このおぼこすぎるんじゃないかというほど強い少女性が、あとあとの展開で映えたと感じました。
このシーン大好き。
クリスがファントムを拒絶する前って、舞台の中ではほんの一瞬しかないので、このシーンは貴重なんですよね。
そして支配人の部屋からプリマドンナのシーン。
支配人がイヤイヤながらもカルロッタを気遣っている様子がちゃんと見えて面白かったです。
支配人ズはカルロッタがみていないところでウンザリした顔をするのがカワイイ!
長くなるので飛ばしてALL ASK OF YOUのシーンです。
ラウルがもう自信たっぷり!!!
俺が守るから!大丈夫だから!!とガンガンきてます。
クリスがラウルの勢いとアホっぽさに若干引いている気がしたのは気のせいではない…かも笑
ラウルがあまりにもガンガンなので、ついには絆されてしまうクリス。
この絆されかたもね、クリスが全身でラウルに頼りにいっちゃうんです!
ラウルにしがみつくように、ぎゅーっと抱きつくクリス。
ラウルめちゃ嬉しそう笑
でもこの全身で甘える感じもやっぱり子供ぽいよなぁ。
そしてそれを盗み見ていたファントム登場です…!
ファントムの声が聞こえたとき、めちゃびっくりしましたよ!
声が上から降ってくる!どこ?!どこにいるの?!
と思ったら、真上にいたー!!!!
オペラ座の天使像に乗ったファントムが私の真上に!!
しかもファントムが降りてくるー!!
近い、めちゃ近いよファントム!!!!
舞台上よりもたぶん近くにきましたね。
だってファントムと目があったんだもの!!!笑
お帽子かぶってオシャレしてクリスを迎えようと思ったのに、若造に横取りされてお怒りファントム。
怒ってるーめちゃ怒ってるーでもかっこいいーーー!!!
私はファントムの斜め下にいたので見上げるかたちになりましたが、
これ2階席1列の人なんてど真ん前にファントムが見えるかたちになるんじゃないですか?!
羨ましいー!!
2階席1列がベストって言っていたのはこれのため??
興奮し過ぎて歌がどうのとかあまり覚えていません笑
でも、激しいファントム、怒れるファントムと聞いていたジェロニモファントムはこれだ!と思うほど、激しく怒っていました。
ああ、でも素敵…本当に素敵…
吊り上げられて戻っていくファントムがお名残惜しかったです。
もっとみていたかった…
そして怒りのままシャンデリア落下!!
ここも迫力でしたねー。
四季のシャンデリアはなんだかゆっくり降りてくるような落ち方でしたが、このシャンデリアは結構なスピードで落ちていきます。
おおお、と劇場から声が上がり、1幕終了。
いやああああもう興奮、興奮、大興奮の1幕でした。
美しい劇場で、こんな美しい舞台を、歌を体感出来るなんて、もう死んでもいい…いややっぱレミゼをみてから死にたい…とわけわかんないほど興奮していました。
興奮を落ち着かせる為に、劇場名物のハーゲンダッツもかって、二幕を待ちます。
蛇足ながら、海外のハーゲンダッツって海外の味がするんですね。
日本のより香料強めでした。
台湾のハーゲンダッツは日本と同じ味だったのに…