ロンドン・パリ旅行記7日目その②いざベルサイユへ後編
水車小屋や農家を作って…お池も…ああ、そのお庭にはほんもののあひるを浮かべるの!」
オスカル「お待ちくださいアントワネット様!謁見は王族の義務にございます!それを取り止めるなど…!お待ちくださいアントワネット様!アントワネット様!!」
以上、超うろ覚えベルばら劇場でした
さて、宮殿内を見学した後は、そのプチ・トリアノン宮にむかいます。
マリー・アントワネットが宮廷のしきたりから逃げ、お気に入りだけを囲って贅の限りを尽くした宮と言われていますね。
時間がないので本日は割愛。
宮殿も広いですが、その宮殿なんて目じゃないと思わせるほど広いのがお庭!!
真ん中の通りが緩やかな坂道になっていて、しかもその端が見えないのが、おわかりでしょうか
ベルサイユ宮殿は航空写真じゃないとその全景が撮れないと言われていますが、
その広さを少し感じて頂けると思います。
この広い広い庭を歩いて、プチトリアノンまで向かいます。
あまりにも広いので、トラムやレンタサイクルが有料でありますが、どちらもものすごく高いので見送り。
お散歩がてら歩いて行きましょう。
地の果てまで続いてるんじゃないか、この道…
がんばって歩きつつ、道すがらお昼をとることに。
時間と予算の都合上園内のスナックスタンドでパニーニです。
それでも700円くらいした気がします。観光地価格…!!
あちこち迷っていると、とんでもなく美しい美青年を発見!!
ついフラフラと吸い寄せられたら、そこが目的のプチトリアノンでした。
髪をオールバックにして後ろで纏めた、黒いジャケットのアンドレ(仮名)、ありがとうございます。
マリーアントワネットの肖像画!
これは母、マリアテレジアに「こんなにけばけばしく飾り立てて…まるで娼婦か舞台女優ではありませんか!」(ベルばら内で)と言われたやつでしょうか??
本当にそう言われたものかはともかく、とても有名な肖像画ですね。
窓からのぞいた中庭
プチトリアノンは、ベルサイユ宮殿を見た後だと驚くほど簡素です。
建物も小さくて、ここに住んでたの?とちょっと疑問に思うほど。
でも、宮廷のギラギラに嫌気がさしたならこれくらいが良かったのかもしれません。
愛の東屋
アントワネットとフェルゼンが逢引した場所(ベルばら内で)です。
そして、莫大な税金をつぎ込んで作られた農園風の庭園がこちら!
入り口。庭ってか…村そのもの…
かわいい!!
王妃の家
お花が飾られていてとても可愛いです。
螺旋階段もあってとっても凝ったつくり。
中が見られなかったのが残念。
マルボローの塔
名付けは第一子ルイ・ジョゼフとか?
ここから釣りをしたのだとか
ほんもののアヒルを浮かべた池
どこを見てもかわいいかわいい!!!
シルバニアファミリーのお家みたい
「農家の家」の看板
本当に庭師の方が畑作業をしていました。
のぞいていたら、どこから来たの?日本人?と聞かれました。フランス語なのでそれ以上コミュニケーションがとれず…(^_^;)
庭園はとっっても広くて(庭というよりむしろ村)、深追いすると夕方になってしまいそうだったので、この先にある農場には進まず戻ることにしました。
そして、それが悲劇のはじまりでした。
我々は田園風の庭を途中で引き返し、先ほどの愛の東屋まで戻ってきたのですが、愛の東屋からベルサイユ宮殿の入り口まではかなりの距離があります。
左上の星が現在地、右下の星が入り口
戻るのはつまらないから、いっそこのまま突っ切ってランデーヴ通りにでて、そこからベルサイユ宮殿の外周からバスなりタクシーなりで帰ることにしよう!頭いい!!
と判断しました。
歩きながら、すぐ右手に見える道には車が通っていたので、宮殿のお庭を車が走ってるなんてすごいねぇと話す我々。
そうして突き当たりまできて、真っ正面に道が見えたのでさて向かおうと足を踏み出そうとした瞬間!
自分の足元に堀があるのに気づきました
そう、今までお庭のなかの私道だと思っていた、右手に見えていた道は(宮殿内ではあるものの)れっきとした公道(=無料で通れるところ)で、
プチトリアノン(=入館料が必要)に入れないよう、堀で区切られていたのです…
こちら側が高く、草が茂っている為堀が見えない状態で、我々は全く気付かず…
ちょっと考えればわかりますよね、有料ゾーンと無料ゾーンが区切られていることくらい…
でも、弁解の為に言わせて頂くなら!
この地図をご覧ください
ここのサン・タントワーヌの門から出入り出来ると思いませんか??
また、航空写真じゃないと収められないほどの広大な敷地を一枚の紙に収めているので、おそらくこの地図は縮尺が狂っています。
Googleマップと付け合わせしたところ、ハイシーズンには空いているらしいゲートは地図以上に遠いということも知り、もはや戻るほかないということに…
まあちょっと見るとプチトリアノンを生垣で囲っているので、行けないことも想像がつきますが…
そしてGoogleマップにはお堀も水色で書かれていますが…
いっぱい見て、歩いて、そんな判断力は失われていたんです…
と、いうわけで大きな過ちに気づいた我々は、とぼとぼと来た道を戻るのでした…
その後1時間近くかかって、ようやく入り口に到着。
ポリニャック伯夫人に「文句があるならベルサイユにいらっしゃい!」
と今言われたら、また今度、体力のある日にね…と及び腰になってしまいそうだわ…と思いながら、這々の体でベルサイユ宮殿をあとにしたのでした。
憧れのベルサイユ宮殿は本当に素晴らしく、感動しきりでした。
ただ、あまりにも広く、見るものが多すぎるので、
じっくり見たい方は
1.朝早くから
2.体力をつけて
3.宮殿内の移動にはお金を惜しまず
4.一日使う覚悟で
行かれることをお勧めします!
私もまたいつか、じっくり見たいなぁ…
さて、かなり体力を使いましたがまだまだ先は長い!今度はパリに戻って市内観光です!!